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(文句はある癖に一気飲みって、コイツも可愛くないなぁ。)
「……また、お代わりいる?」
「茉莉帰ってきてから飲む。」
「あっそ……。」
せっかく出してやったコースターと共に空いたグラスを下げる俺に
「茉莉からも信頼勝ち取って楽しいか?おっさん。」
滉は目線をテキストに落としたまま、明らかに暴言に聞こえる口調で俺を罵ってきた。
「……別にそんな意味で茉莉にノート渡したり勉強見たりしたわけじゃないけど。」
「弁明なんか要らない。……どうせ『女子高生1人攻略してやった』って内心ほくそ笑んでるんだろ?」
「んな事思ってねぇし。」
段々とムカついてきてグラスを握る手の力が強まるが、声のトーンはそのままにしてグラスの片付けに専念する。
(あー!本当に可愛くねーチビガキだな滉は!!)
30男がチビガキの挑発に乗るなんて馬鹿馬鹿しいだろうか?
(……まぁ、夏実や茉莉が居ないこんな時しか尋ねる機会なんてないだろうし丁度いい。
前からコイツの俺に対する態度にはちょいちょい引っかかってたんだ。言ってやろうじゃねーか大人気なくても馬鹿馬鹿しくてもさぁ!)
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