可愛い彼女と俺の恋

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 「分かってる。そういう点でいえば俺の知らない夏実を滉はいっぱい知ってて、その度に滉は受け止めてくれてたっていう事になる。感謝するよ。」  俺はそれを真逆に受け取りつつも、大人の年齢である事を利用して滉のその表情に乗っかってやった。  もう一度インターホンが鳴り響く。  「やっぱりおっさんムカつくヤツだな」  玄関に足を向けた俺の背中に滉は面白い評価をしてくれた。  「いや〜いっぱい買っちゃった♪」  茉莉を出迎えると、小さな身体に似合わないくらい両手に買い物袋を沢山抱えた茉莉が玄関に姿を現した。  「お前っ!!まさか渡した金全部使ったんじゃないだろうな!?」  1週間くらい旅行してきたのかと錯覚するほどの手土産の量にドン引きしつつ俺がその荷物を受け取る。 「あー、大丈夫大丈夫♪お釣りはちゃんと残してるから♪」  茉莉はヘラヘラ笑いながら手ぶらでリビングの中に入っていったのだが  「残してるからって……絶対少額じゃねぇか。」  買い物袋から立ち昇る美味そうな肉の匂いを鼻で感じながらそう確信を持つ。  しかも買い物袋は肉弁当の類いだけではない。旅行土産さながらの菓子箱がその大半を占めているからだ。
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