可愛い彼女と俺の恋

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 「茉莉〜♪頭めちゃくちゃ使ったから腹減ったよ!何買ってきてくれたの〜?」  リビングに入った茉莉を、滉はテンション高めのウキウキした声で出迎えたようだ。  「めっちゃ肉のヤツ♡お腹空いてるから早く食べちゃお♡」  「やった!茉莉好き好き♡マジで好き♡」  「私も滉好きぃ♡他にも人気のお菓子いっぱい買ったから後で食べよーね♡」  「食べよ食べよ♡」  しかも他人の家のリビングでイチャイチャを始めそうな甘え声をにゃんにゃん出し始めている。  (食いもんの荷物、俺が全部持ってんだけど?  今俺がリビング入っちゃマズイんじゃないのか?廊下でしばらく待機してなきゃいけないんじゃないか?)  「まったく、若い奴らの考える事は分からねぇ……。」  俺の家だっていうのになんで高校生カップルのイチャイチャタイムを考慮しなきゃいけないんだろうか?  さっきまで滉に抱いた感情の所為でもあるが、俺も大概人が良すぎるんじゃないかと自問する。
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