可愛い彼女と俺の恋

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 「どうせそこのショッピングモールで買い出ししたんだろ?なんでこんな大荷物になるんだよ!」  取り敢えずキスやハグする時間を数分間2人に与えてやってから、茉莉が買ってきた弁当をダイニングテーブルに並べる。  「おっさんはなつことイチャついてばっかりいたから知らなかったんだろうけど、ショッピングモールでこの連休中ずっと北海道物産展やってんの!美味しいものが連日わんさか売られてるのに買わないわけないじゃん!」  「「北海道物産展??!!」」  茉莉の話に俺と滉が声を揃える。  弁当だけじゃ気がつかなかったが、確かに他の買い物袋からチラ見する菓子箱の外装にはそれらしいワードが所狭しと表示されている。  しかもどれも超人気の商品だ。  「物産展っていうか、正しくはフェア?小規模だけど色々あったよ!本当はお弁当だけ買ってすぐ戻ってくるつもりだったんだけどぉ、着いてすぐにソフトクリーム食べたらなんか楽しくなっちゃってぇ♡」  と、茉莉が更にソフトクリームの商品名を言いながら「めっちゃ美味しかった〜♪」と夢見心地で呟いたのにまた俺と滉が  「「それ、夏実(なつこ(み))が好きなソフトクリーム!!」」  と、またユニゾンしてしまった。
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