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保健室での出来事1
【※性暴力表現あり 観覧注意】
授業が始まり、クラスの中で何組かのチームに別れて5対5で試合をしていた。
光のチームがゲームをしている時、ふと光の目に大悟の隣に座る大熊が映った。すると大悟の耳に何か囁く。光の方を見ながらこれ見よがしに体を大悟に寄せていた。
【くそ……大熊の奴】
その時、大悟が立ち上がりこっちを向いて何か言った。
「光、危ないっ!」
バスケのボールが光の胸に思い切り当たり、光は後ろ向きにひっくり返った。体育館がザワつく。
「おい、光っ。おい!返事しろっ」
うっすらと目を開けると大悟が自分の顔を覗き込んでいるのが見えた。
「聞こ……えてる……」
【あぁ、朝ご飯やっぱりしっかり詰め込んどけばよかったかなぁ】
そのまま光は気を失った。
____________
光が目を覚ますと天井と白いカーテンが見えた。
「保健……室?」
ムクっとベッドから起き上がる。
「痛た」
後頭部にタンコブ。ボールをぶつけた胸よりもひっくり返ってぶつけた頭の方が痛かった。
その時カーテンがジャッと開き、大熊が顔を出した。
「おい、大丈夫か?」
「……すみません。もう大丈夫です」
大熊はベッドの横にある丸椅子に腰をかけた。光は保健の先生を視線で探す。
「あぁ、保健の山田先生なら今ちょっと席を外してる」
「そう……ですか」
「藤堂」
「はい?」
「お前……桐原と付き合ってるのか?」
大熊は上目遣いで聞いてきた。
【えらく直球で来たな】
「先生に答える義務はないと思いますが?」
光の発言を聞いて大熊は、ははっと笑う。
「可愛い顔してちっとも可愛くねぇ。こんなののどこがアイツも良いんだか……」
「……アイツ?」
「いや、何でもねぇ。こっちの話だ」
「大熊先生、授業に戻られた方がいいのでは?僕ならもう平気ですから」
「……アイツの所に戻っていいのか?」
光はその言葉に大熊を睨みつける。
「俺はとんでもねぇ誤解をしていたようだ。見た目そんなフニャフニャした奴だから"ネコ"かと思っていたが……。お前……"タチ"か。誤魔化したってダメだぜ?俺と同じ匂いがする……」
「……ご想像にお任せします」
光がそう言うと、大熊は立ち上がりいきなりベッドに光を押し倒した。
「な……何をっ」
「答えないなら確かめるまでよ」
「嫌っ……」
暴れる光の手首を一纏めにしてデカい片手でベッドに押さえ込み、そしてジャージの下を下着ごとずらした。
「や……止めて下さいっ」
思わぬ展開に光は困惑する。それを見て大熊はクッと笑った。
「随分可愛いモノだな、おい」
ピンッと人差し指で弾かれる。カァァと光は顔を赤らめた。
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