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「――さて、では竜狩りの授業を開始しようか」
リリィの弾幕によって行動を制限されているファブニールに近寄る白騎士。腰に仕舞っている二連式信号拳銃を抜き、空に向けてトリガーを引くと――赤と白の彩光弾が渓谷の上へと伸びていく。
しばらくすると、豪雨のように放たれていた弾幕が止み、全身を傷付きながらも長い首を持ち上げたファブニールが咆哮した。
それは、好き勝手攻撃を繰り出していたリリィ=ルン=ルン=ギュンスターへの怒りか。
それとも、目の前に立つエイブラハム=ヴァン=ペンドラゴンへの本能からの恐れか。
「よく吠えるな、ファブニール。気が済んだか。思い残すことはないか。哀しき竜よ。貴公の旅は、ここで終わりだ」
一歩、前へ歩み寄る白騎士。対し、巨大な身体のトカゲが一歩、下がった。
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