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肌触りの好い上質なウールのスーツに点々と飛び散る薄白い淫液。
自分の小さな手だけでは受け止めきれなかったそれが、目の前の男の衣服を汚す。
もう、何度この屈辱的な行為を強いられたか分からない。
粗相とも取れる痴態。けれど、この頃の僕は詫びる事すら既になかったし、彼もそんな事など望んでいなかった。
放出の気怠さの中、焦点の定まらない視線をそろりと男に向ける。
射抜くように、情欲揺らめく眼差しで僕を見据えている。
その瞳の中には、”さぁ、次は?”と、獲物を甚振る獣の如き様子が見えた。
鈍い動きで腰を上げる。
僕の痴液が染みついた上着を彼の体から脱がせ、ネクタイを解き、ワイシャツの釦を全て外す。
スラックスからワイシャツの裾を引き出し、ベルトを外し、前立てを寛げると・・・、下着を押し上げ凶暴なまでに兆した、雄の象徴が現れた。
スラックスを慎重に腿の途中まで引き下ろし、布地の上から、膨れ、形そのまま浮かび上がるそこへくちづける。
指先で隆起をなぞり、それを追うように舌で舐め上げる。
僕の唾液と彼の先走りで下着は色を変え、窮屈そうにひくひくと蠢く。
彼を見上げ、懇願する様に尋ねる。「口に含んでもいいですか・・?」、と。
僕の髪を撫で、頬に触れ、彼は言う。「あぁ。しっかりと濡らすんだ」、と。
肌に張り付く下着をやはり慎重に下ろし、まさに飛び出る勢いで揺れる凶器の如きそれに手を添える。
先端の割れ目から滲み出す透明な体液を舌で掬うように舐め、上目づかいで見上げながら、こくり喉を鳴らし飲み込んで見せる。
「さぁ、続けなさい・・・」
悦の籠る声で彼は低く囁き、僕の髪を促すように強めの力で撫で下ろす。
啄むように先端をやんわりと食み、次いでくびれた部分から筋の浮く茎部分を唇で挟み、舌先を尖らせ突きながら刺激を与える。
四つん這いの体勢で徐々にくちづける位置を変えながら、一層彼を高める口淫に没頭した。
片手で緩く扱きながら、もう片方の掌で双球をやんわりと揉み上げると、そこは締まったように硬くなり、僕はそれを片方ずつ口に含み吸い付く。
僕の小さな手は、彼の零す液体で濡れていく。
片手では覆いきれないそれを両手で包み、括れまでをぱくりと口に含む。
彼の手が僕の髪に埋められ、大きな掌が頭を強く押さえ付ける。
位置をそこに固定されたまま、突き上げるように彼の腰が揺れ、赤黒く凶暴なそれが僕の喉奥を犯す。
えづくように嗚咽がのぼる。閉じる事のできない口唇からは唾液がぼたぼたと垂れていく。
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