理由のわからない存在意義(※)

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3 「―――――すばらしい・・っ」 感嘆の言葉を呻きと共に零し、彼は僕の喉奥に熱い迸りを撒き散らす。 咽そうになるのを必死に堪え、涙を浮かべつつも僕はそれを腹の中へと落とし込む。 咳き込む僕の体を引き寄せて、僅かに早い鼓動を打つ大人の男の胸へと抱きしめられた。 額や蟀谷、瞼や頬、そして唾液で光る唇に、愛しむようにくちづけが落とされ、大きな手が頬を包む。 「―――――苦しい思いをさせてすまなかったね、慈・・。だが、とても良かった。・・・・・・さて、次はお前を悦くしてやろう。その淫らな部分を私に見せてごらん」 「・・・それは・・・は、恥ずかしい・・です」 「慈・・・。私の願いが聞けないのか・・?」 その言葉を言われると、僕に抗うことなどできはしない。 だから・・・。 言われた通り、彼がその部分を弄りやすいように、両手を付き腰を高く上げ羞恥に震え恥部を晒す。 「―――――あぁ・・、とても綺麗な色をしている・・。毎夜可愛がっているというのに、なぜこんなに慎ましやかなんだろう・・・。さぁ、もっと私に近付けて・・そう・・・」 薄い双丘を割り開き、蕾の皺を伸ばすように舌先を尖らせぴちゃぴちゃわざとらしい音をたてながら、彼が僕のその狭間に顔を埋める。 狭い中に唾液を送り込み、にゅるりと入り込んだ舌が腸壁を舐め突く。 「―――ア・・っ、んぅ・・・―――は・・」 既に慣らされてしまった快感に、その舌先が届かぬ奥深くまでもが疼き出し、僕は官能に塗れた熱い息を吐く。 ふ、と楽しげに嗤う彼の気配を感じ、痺れだした四肢がカタカタと震えた。 苦しい体勢のせいで目の前が貧血でも起こしたように白んでいく。 一度目を閉じ、数度の瞬きの後、最初に視界に飛び込んできたのは・・・、そそりたつ彼のそれ。 快感の波に浚われ、思わず喉が鳴る。 「―――――欲しいか?」 僕の視線の先など見えるはずもないのに、彼は艶のある低い声で僕の応えを促した。 我慢が出来なかった。 もっと強い刺激が欲しいと、体の奥が熱く疼いて堪らなかった。
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