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第1話-1 探偵、死す
「”ボス、聞こえますか? ボス、奴がライブ映像に映りました。直ぐ後ろです”」
「確認。なんだよ。警備がいねぇじゃねぇか」
俺は、仕方なく依頼者と不審者の間に割って入った。
「 …… は、俺だけのものだ!」
と叫び声が聞こえ、突進してくる気配を背中に感じ、俺は不覚にも振り向き、不審者を止めようとした。
ドス
胸のあたりから、鈍い音が体を伝わって聞こえてくる。
ん? 胸が熱い。周りがユックリに見える。
「しまった。しくじった」
と呟いたつもりだが、言葉になったのか定かではない。
◇ ◇ ◇
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