☆マグロ漁船に乗りませんか？☆

自分の歳に驚く事はありませんか？

職場で
寿退社していく後輩を
見送る時

嫉妬という
隠していた感情が
現れたりしませんか？

そんな私の話しです。

『弥生！こんな所で何してるの？』

私は

給湯室で
一人で

昼ごはんを食べていた。

そこへ

同期の

マリがやってきたのだ。

『昼ごはん、食べてたのよ』

『なんで、食堂に行かないの？』

言葉に詰まる…。

その表情をみて
マリが

『あぁ、樹里ちゃんの寿退社で盛り上がってるから？』

立花樹里ちゃんは

25歳で
退職する。

今日が
最後の出社日で

花束やら、お祝いの品やらを渡して

食堂で、盛り上がってる。

あとの、数日は

有給消化で来ないらしい。

私が

仕事を教えて

育てていた後輩。

彼氏がいなくて

相談に乗ってりしていた。

それが、

友達の紹介で

彼氏が出来て

それからは

私に、彼氏の話をしなくなった。

それは、

私が、29歳で
彼氏がいないから

遠慮してなのか

少しづつ

樹里ちゃんと
距離ができて

仕事だけの会話しかしなくなった。

他の人から

樹里ちゃんが

寿退社すると聞いた。

本人の口から
報告されなかった事も

私には、ショックだった。

私の表情で
全てを察したマリが

背中を
バンバン叩いて

『最後は、おめでとう！って声をかけてあげなさいよ！』

そう言って

給湯室から出ていった。