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お嬢様は私に優しく抱きしめて下さる...えええ!
「セバスチャン...それそこわたくしと駆け落ちした事にいたしません?」
そう耳元で囁いて!ええ!夢なのでございましょうか!!!!
「え!ええ!ええええ!!!」
「本当はね、セバスチャン、わたくし貴方のその一生懸命な所も、美味しいご飯を作って下さる事も、本当に感謝してるの...それに何より共に逃亡して過酷な日々を送っていたのに一言も文句も言わずわたくしの為に一緒にいたんですもの...愛してますの...」
お嬢様は顔を赤らめながら私に愛の告白を!
「おおおおお嬢様ぁぁ!」
頭が沸騰しそうな程でございます!どうしましょう!心臓がドキドキドキドキ...止まりません!
「セバスチャン....」
お嬢様は目を閉じてこちらに顔を向けてくださってます...き...キスしても良いのでしょうか...良いのですよね?良いのですよね!
「お嬢様...」
「それは許さんぞ!ヴィクトワール!」
唇が触れる直前にバン!と扉が開く大きな音が!
驚いてそちらに顔を向けるとなんとバタンデール公が立っているではありませんか!
「お父様!」
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