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バカ王子ことフィリップ殿下は本国へ強制送還される事になりました...
その後、お嬢様のお父様であるバタンテール公より詳細のお手紙が届きました。
どうやらバカ王子...フィリップ殿下の父上である国王陛下が婚約破棄の一件の詳細を知り、凄い怒ってらっしゃってお嬢様の王子殺害未遂の件は白紙にされ、お嬢様を国へ連れ帰り、結婚しないと王太子の座を弟のグスタフ殿下へ変更すると言うことらしいです。
まぁお嬢様を連れ帰れなかった時点で王太子の座はグスタフ殿下で決定でしょうけどね...まぁざまぁといいましょうか。
「なんともお粗末ですね」
「まったくですわ!」
しかしお嬢様の殿下殺害未遂容疑は晴れました!本国へ立派な御令嬢として返り咲けるのです...ですがそれは私との2人だけの生活が終わる事になる...とても嬉しい事の筈なのに...
なんだかボロボロと涙が出てきました...
「セバスチャン?」
「お嬢様...国へ帰って今まで通りの生活に戻れるんです...とても喜ばしい事なのに...お嬢様とこうやって生活出来なくなると思うと...」
ああ...なんて愚かな...でもお嬢様にとってそれが幸せならば...諦めねば...
「ふふ、セバスチャン!わたくし国にはもう戻る気はございませんの!」
「へ????」
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