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「おーほほほほ!今日も大量ですわぁ!セバスチャン!」
と目の前にいるヴィクトワールお嬢様は大量の川魚を入れた網を担いでお戻りになられました。
お嬢様は肌も白く髪は蜂蜜色のドリルヘアー...ごほん...いえ縦ロール(ちなみにこのドリルヘアーは正真正銘地毛なのでございます!)を真っ赤なリボンのついたベレッタで止めており、サファイアブブルーの瞳のはややつり目でとてもとても美しい方なのです。
しかしその格好は御令嬢がするお姿ではありません。
お嬢様が白い分厚い布と黒い紐を手に入れ、ささっと作ってしまった道着というものを身に着けてらっしゃるのです。
しかしおかしい、何故御令嬢がそんな器用な事ができるのか...まぁ川魚を鷲掴みで大量に捕まえる時点で普通ではないのではありますが。
「セバスチャン!ディナーの準備よろしくて?」
「はいっ!お嬢様!」
ちなみに私はヴィクトワールお嬢様の執事をやっているセバスチャンと申します、お嬢様と同じ16歳でございます。
ちなみに今、私達は隣国の山奥で2人で生活しているのですが、それには訳がございます...
まぁ今は川魚でディナーを準備する為に、お嬢様が一人で拵えたログハウス(何故お嬢様がそんなものを建てられたのか不思議でなりませんが)へと2人で戻って行くのでございますので、その話は後ほどに。
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