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クリスマスが近づくと、サンタクロースは大忙し。
プレゼントの用意もあるけど
そりも手入れしなきゃいけないし。
帽子や手袋も洗っておかなきゃ。
ああ忙しい。
うっかり帽子を外に干したまま取り込むのを忘れたら
凍ってしまってガチガチバリバリ。
仕方ないからストーブの前で乾かした。
だってもう今夜、プレゼントを配らなきゃいけないし
帽子がなかったら頭が寒くて風邪を引いちゃう。
慌てて乾かしたせいで、ちょっと縮んでしまった帽子。
でもかぶれないわけじゃない、大丈夫。
ちょっと引っ張って伸ばせば、ほらね
ちゃんとかぶれた。
そりにプレゼントをどっさり積み込んでトナカイたちを
そりにつなげてさあ出発。
帽子が時々ぬげそうになるので手で押さえながら
子供たちにプレゼントを配っていく。
「ああやれやれ。これが最後のプレゼントだな。」
配り終わって一安心、サンタクロースはそりに戻ってトナカイたちにご苦労様というと、こっくりこっくり寝てしまった。トナカイたちはそりを引いてサンタクロースの家に戻ります。
途中で帽子が脱げて風に乗って落ちて行ったのは、サンタクロースもトナカイたちも気が付きません。
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