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僕は漫画をゆっくりさわって、本より薄い。
「うん、大体知ってる。小山さん?」
「何?」
「僕に読み上げてくれ。一つのチャプター。」
「いいけど、時間大丈夫?チャプターはけっこう長いから。」
「大丈夫。母が電話するなら、帰る。」
「分かった。じゃ、始めましょう。」
もちろん小山さんの世界について知りたかったが、一番聞きたいことはこのさわやかな声だった。
「『好きだよ、アケミちゃん。』『へえ~私もコウヘイくんが好きだ。』『じゃ、僕と付き合って下さい。』『うん。よろしく。』次の日。アケミちゃんは初デートの準備をする。しゃれな服を着て、髪型をきれいにして。」僕はちょっと笑った。
「なんで笑ったの?」
「だって、小山さんは男の声を真似するのはちょうけるから。」
「ええ、そうなの。悪いの?」
「いや、よかった。想像に役に立つ。続いて。」僕は公園の音がぜんぜん聞こえなった、ただ小山さんのきれいな声を聞いた。
「駅に着いた後で、コウヘイくんと待ち合わせる。『ごめん、アケミちゃん。待ったの?』『ううん、ぜんぜん。行きましょう。』『はい。』
「あの、この漫画はちょクリシェじゃないの?」
「そうだけど、少女漫画から普通だ。事実そういう彼氏がいないから、夢みたいだ。だから漫画が好き。夢の世界を作って、この世界に逃げ出して、嬉しくなる。」
「じゃ、僕みたいに想像する好きの?」
「うん。」
もっと話かったが、母の電話が来た。
「悪い。今から帰らなくちゃ。チャプターは終わらないのに。」
「ええ、もう?あしたは?」まさか、彼女は僕とまだいたいの?
「チャプターは終わるまでだけ読み上げるから。」
「ありがとう。じゃ、またあした。」
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