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「では、セシル様。ここに手を乗せてください。」
「うん!」
手を置くと、フワーっと目の前に浮き上がった。何これ楽しい!
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セシル・ヴィクトール
3歳
ヒト族
Lv 15
職業:---
属性:光
生命力:F
魔力:SSS +
筋力:E
体力:E
敏捷性:E
知性:SSS
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えーっと?
恐る恐るモールト先生の方を向くと、固まっていたという言葉が1番合うだろうか。
「こ、、れは。また、、」
え、なになに。
怖いからその間。
「モールト先生、、??」
うん。なんとなくわかるよ。
だってモールト先生のステータス?みたいなものには、Fも EもSSSもSSS +もなかった。
よく見る神様が付けてくれたーってやつかな?
それなら体力とか生命力とか諸々SSSにしてくれて良くない?飴と鞭的なやつなの??
そんなことを考えていたら、モールト先生がやっと声をだしてくれた。
「少々、、、いや、とても驚きました。セシル様のものは見たことのない表示ばかりです。Eくらいならごく稀に居るみたいですがSSS、SSS +、Fと言った表示は産まれて初めてみましたね。」
、、、。
モールト先生って580歳だっけ。
580年間見たことないって相当なのでは?
「へ、へぇー!」
「これは旦那様や奥様、アラン様にも言っておくべきですね。」
といい、モールト先生は立ち上がり外にいるメイドに声をかけに行くみたいだ。
もしかしてみんなを集めるのかな
早くこの国の勉強をしたかったのに。
なんて、、言われるだろう。
こんな生命力のない人間、必要ないって捨てられるかな。
シーンと静まった部屋に時計の音だけが鳴り響く
その度に、心が重くなっていくようで。
ネガティブなことばかり考えてしまう
もともといた世界には戻れないだろう、
だって3年くらい経っても帰れないのだから。
帰るのかも、帰らないのかも、その方法も、いつなのかも、何もわからない。
今までの不安や恐怖がドッと押し寄せ、少し涙目になってしまう。
ガチャッ
ドアが開くとともに慌てて目を擦る
「セシル?」
そこに居たのはあらにぃだった。
少し怖い顔をして俺を見てる
もう話したのかな?
「なんでも、、」
「なんでもないわけないだろう?こんなに目から涙がでて」
あれ?
泣いてるつもりなかったのに。自然と出ていたんだ。
「俺はセシルの泣いている顔好きだけど、こーゆー悲しい泣き顔は嫌だなあ。ゆっくりでいいから、後で泣いている理由を教えてね。」
と言っていつものようにおでこにキスをされる。
それが、まだ愛情がある印みたいで嬉しかった。
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