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11.僕の力
お父様もお母様もあらにぃも忙しいだろうにわざわざ来てくれたということはそのくらい俺のステータスが大変なことになってるってことなんだろう。
「まずは、こちらを見てください、、。」
と、モールト先生はセシルのステータスを見せる。
「これはっ、、」
「っ、、。」
「そんな、、」
3人とも似たような表情で、やっぱりこのステータスがおかしいということが思い知らされる。
どうしよう、、こんな子供気持ち悪いって思うかな。
先程消えた不安がまたどっと押し寄せてくる。
そんな不安が表情に出ていたのか、お父様もお母様もあらにぃも慌てて顔を戻す
「セシルはなにも気にしなくていいんだよ。ステータスは人それぞれだし変わることだってあるからね」
変わることがある??
そうなの?
「じゃあ僕は迷惑をかけないようになれますか?」
3歳が言葉にすることではないことを言うセシルに対して、心配な顔を向ける両親と眉毛を困った形にするあらにぃ。
「セシル、家族なのだから迷惑はいっぱいかけていいんだよ」
真冬の時はどうやったら忙しい両親に迷惑や心配をかけずにするかばかり考えていた。
そしてそればかり気にして行動していたのだ。
そっか。
迷惑かけていいのか。
その言葉がスッと心に入ってきて、糸が切れたようにセシルは泣いた
声など抑える余裕もないくらいに
そんな俺をお父様もお母様もあらにぃも優しい目で見て抱きしめてくれた
それもすごく嬉しくて全く収まらなかった
_____________...
「さて、本題に入りますが、、」
と、ずっと優しい目と微笑みで見ていたモールト先生が仕切り直す
セシルは恥ずかしくてしばらく目を向けられなかった。
「セシル様は奥様と同じくヒト族で、それにしても生命力が低すぎますね。」
え?お母さんだけ?
と不思議そうにみるセシルに対してお父様が声を出す
「ああ、セシルには難しいかもしれないが私とアランは吸血鬼族と呼ばれるものだ」
え??
吸血鬼!?!?
あの血を飲むやつ??
全くヒトと思って疑いもせずに見ていた父と兄が吸血鬼だったなんて驚きを隠せなかった。
「ヒト属は少ない種族なのでとても大切に扱われますが、数が少ない上に生命力が低いというのが特徴なのです。」
ああ、だから俺の生命力はFだったと言うわけか。
でもそしたらそんなに驚かれることはないのではないので種族の話の意味は対してないのではと考えたのだが、その答えを説明してくれるかのようにモールト先生が話を進めた
「それを持ってしても、セシル様のランクは低すぎますね。通常はヒト属でもCランク、または低くてDランクだと思いますね。」
「そうね、」
とお母様は言ってフワンと自分のステータスを広げる
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レアーナ・ヴィクトール
37歳
ヒト族
Lv 10
職業:---
属性:水
生命力:C
魔力:B
筋力:D
体力:D
敏捷性:C
知性:A
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