2人が本棚に入れています
本棚に追加
ダンサー?とっさの行動
「あっ」
街角で、小さな叫び声がしたと思ったら、ひとりの若者がブレイクダンスを一発披露して、涼しい顔で去った。
その場にいた人々は、「すげーな。」「びっくりしたァ。」「でも、なんでいきなり?笑」と噂しあった。
僕は見ていた。
いや、視界に入ってしまっていたのだ。
ブレイクダンス直前、彼が片足を滑らせて後ろに倒れかけ、反射的にか、両手を後ろについて足を高々と上げたのを。
ブレイクダンスが始まったのはそのすぐ後だった。
流れるようなごまかし。
彼の足元には、バナナの皮が落ちていた。
(※バナナの皮で滑る……この昭和ギャグはまだいきてるのかな。)
最初のコメントを投稿しよう!