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深い口付けをしながら腰を進めていた佑成さんは、苦しそうに顔を離すと「あっ……きっつ」と上擦った声と共に眉を顰めた。
お風呂よりも色気がダダ漏れしている。胸を抉られるほどときめいて、お腹の奥が疼けば「はっ……」と佑成さんはきつく目を瞑った。
久しぶりに佑成さんを受け入れたそこは、待ち望んでいたかのように佑成さんをギュっと締め付けて、離さないように必死になっているみたいで。
「……前も思ったけど、朔ん中、やば」
「んっ、佑成さんが、いる……」
お腹の下辺りに手を伸ばす。佑成さんが自分の中にいる。大好きな人と心だけではなく、身体も繋がっている。やっぱりあたしは佑成さんの全部が愛おしい。
「朔」
佑成さんはあたしを手を優しく握り締めた。
「痛くない?」
「……お、っき、い」
「そんなの訊いてねーぞ」
「……痛く、ない」
「入っちゃったな」
「……入っちゃいました」
「どんな感じ?」
「……しあわせな感じ」
コツンとおでこが当たり、鼻の先が擦れそうな近さ。噛み締めた唇で見つめると、「ふーん」と少しニヤけた顔を見せる佑成さん。
その頬を撫でて「幸せです」とはっきり伝える。
「……こんなに、心が満たされる行為だって知りませんでした」
「ん」
「佑成さん、好き」
「……あんま煽んなよ。動くぞ」
「だって、言いたくて仕方がないんです」
「……ずっと俺とこうしてる?」
「できたら最高ですね」
「好きなだけイかせてあげるわ」
「そ、そういうエッチなこと言わないでください」
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