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ずい、と顔を寄せる葉月に聡美は、「なぁーにー?」
「サンリオだんし! いまって、男の子でもかわいくするのがふつうなんだよー!」
「そっかそっか……」と葉月に応える百瀬は、「さとちゃん、からだ大丈夫? しんどかったら向こうで休んでいていいんだよ?」
妻を気遣う百瀬の台詞に聡美は微苦笑をする。「そんなこと言って。あなた、夜は別人なんだから……」
「なんのはなし?」
「パパは夜は激しいって話」
「こらこら」聡美は百瀬を肘で小突く。「そんなこと言って、保育園に知れ渡ったらどうするの。――百瀬さんのとこのパパ、妊婦さんに激しいんだってぇー、なんて」
「望むところさ」ふふん、と百瀬はかるくあしらう。「男と女が真剣に愛し合っているんだ。なにが悪い」
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