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私はまだポカンとしている。 あまりの驚きに思考回路が停止している。 「で、でも、私、北海道に行くのに?」 「北海道まで会いに行くよ。 でも、二年が限度だな。 二年後には結婚するから」 こんな展開になるなんて、夢にも思わなかった。 こんな展開になるのなら、北海道にも行かなかったのに。 「今日から、たいへんかもしれないけど、二人で歩んで行こう、な?」 私は大きく頷いた。 でも、半信半疑の私もいる。 あまりに突然の事で、頭が心に追いつかない。 だけど、心が震えるほどに嬉しかった。 この言葉をずっとずっと待っていたから。 満開の桜はそんな私達を優しく見つめてくれる。 そう、私達はいとこ同士。 その家族の絆は消える事はない。 帰る街も、大切な家族も、共通の思い出も、それは永遠に続いていく。 「結太、ありがとう……」 結太の背中を見つめながら、私は大きく深呼吸をした。 長かった私の恋、苦しくて切なかった私の恋。 今日の青空に天高く飛んでいけ…
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