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幼稚園も小学校も、中学校も、ずっと一緒だった。
結太が高校生になって、初めて私は結太への恋心に気付いた。
恋とか愛とかまだ何も分からなかった幼い私は、確実に大人になる。
そして、違う高校に行った結太だっていつの間にか大人になる。
眩しくて、眩しくて、苦しくて、切なくて……
結太の彼女になりたくて……
結太は、大好きだったバスケを辞めた。
部活に入れば実家の手伝いができない。
夕方、家の蕎麦屋を手伝う結太に、私は意味もなく会いに行った。
色黒で、サラサラの髪で、涼し気な目元をしていて、急に背が伸びてカッコよくなっても、穏やかな性格は子供の時のまま。
弟の淳ちゃんが言っていた。
楓、知ってるか?
兄ちゃんはかなりモテるんだぞって。
そんなの知ってる……
結太の魅力は、私が一番よく分かっている。
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