その名はチョコレート・ブラウニー

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その名はチョコレート・ブラウニー

僕の名前はチョコレート・ブラウニー。 どこから来たのか僕にもわからない。 どこに行くのかもわからない。 ただ、何かを探しているのだけはわかる。 荒涼とした水平線に光るものを見つけた。 線路だ。 側まで行くと蒸気機関車が走ってくる。 頭から煙をもくもくとあげながら僕の目の前で止まる。 開いた扉から車掌さんが乗るかい?と帽子のつばを粋に人差し指で持ち上げながら尋ねる。 僕は首を振った。 「どうしてだい?」 「だってこれから大好物のチョコメロンパンを食べるから」
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