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スマホが、小さく震える。
画面を覗くとラインアプリが、通知を伝えた。
めんどくさいな、今、ドラマが良いところなのに……。
そう思いながらベッドの上で身をよじり、隣のチェストの上にあるスマホに手を伸ばした。タップして開くと高校の頃の友達、天音からだった。
画面を開くと、
『今日、死のうと思っています』
はぁ。 もう、何年会っていないと思っているんだろう。 4年だよ!
久しぶりに連絡して来たと思ったら、ナニ、病んでんの? ウザッ!
だいたい、死にたいとか言っているヤツに限って、死んだりしないんだよ。
本当に死ぬ奴は、外に助けを求める力もないんだから……。
『連絡 ありがとう 』
嫌味を込めて送ってやった。
天音から返信が直ぐに帰って来た。
『もう、決めたから、慰め以外の言葉をかけて』
マジか……。
私は、少し考えてから返信をした。
『私が、死んでも天音の明日は変わらない。天音が死んでも私の明日は変わらない。暫く会っていない人の死なんて、そんなもの』
冷たいかもしれないけど、マジめんどくさいし、死ぬ気も無い癖にかまってちゃんに付き合うコッチの身にもなれ!
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