コロナ渦中の闘病日記 -Ⅰ,はじめに-

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コロナ渦中の闘病日記 -Ⅰ,はじめに-

新型コロナウィルスが日本にも蔓延し、連日ニュースで取り上げられない日はない。この最中、私は感染性心内膜炎(心臓の弁に菌の塊が付着して弁の全身に血を送るポンプ機能の役割を弱め、心不全や脳梗塞の原因となる)という10万人に2~3人と言われる感染症にかかって入院、闘病生活を送っている。 入院当初は生か死かの瀬戸際で必死であったが、医療従事者による適切な治療、パートナーや友人達の励ましのおかげで、入院2週目の後半あたりから、少しずつ症状が落ち着いてきた。 現在は開胸手術(胸を開けて心臓を治療すること)を控えているところで、手術に向けた準備をしている。 コロナの影響で一般の面会謝絶は勿論のこと(手術前に患者と限られた親族が会うなど例外はあるが)、検査以外で他の階に行くことは基本的にない。つまり患者に対しても院内での行動制限がかなり厳しいのが現状である。 生きるとは辛く耐え難く、生きることが苦痛だと思ったことは一度や二度ではない。しかし、闘病生活を送っている現在、「生きる」と向き合い、「生きる」について考えている。 この闘病日記が「生きる」ことに疲れた貴方・貴女が立ち止まったときに、ちょっと前を向くきっかけになれば幸いである。 「生きる」とは素晴らしい。 無事手術を成功させて、日常に戻り「生きる」ことを噛み締めたい。 入院前からの記録も兼ねた闘病日記にしばしお付き合い願いたい。
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