この世界の終わりに

社会人の日常

私はごく普通の人だ。
何か得意なものがある訳でもなく、何か才能がある訳でもなく、大勢の人の中で空気のような存在。
「おはよう〜何、ぼーとしてるの？」
私は、自分が何者なのかどうしたらこのモヤモヤは解消されるのか…… 毎日、お決まりのルーティンのように無意識に考えている。

「おはよう。ううん、眠かっただけだよ。今日も元気がいいね」

私は友達に嘘をついた。私の心の闇を打ち明ける事が出来なかった。

「え〜わかる？今日も推しメンの写真みてたり音楽聴いてたら幸せな気持ちになっちゃった」

彼女は幸せそうにいつも元気だ。
彼女は彩美(あみ)私の友達。彩美は私の事、親友って言っているみたいだけど、心の中では、いつ裏切られるか分からないから信じられないのが本音。
そんな自分にも彩美と話す度に、嫌気がさす。

この……気持ち……いつも苦しくて辛くて、
本当は誰かに助けて欲しいの……？

昔の私に戻りたい。あの楽しかった日々に……
でも、楽しかった日々は二度と戻ってこない。