高校の日常

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高校の日常

昔の私は、いつもちょっとした事でも笑っていた。 元々、笑いのツボが浅いようで、周りの友達は無駄に笑わせてきた。 「ちょっと!やめてよ〜お腹いたい……くくく」 「よし!俺の朝のルーティン終わりっ!」 「相変わらずお前達仲良いな〜ヒューやけるぜー」 「うっせぇんだよ」 冷やかしてきた(いつき)を叩きながら陽翔は追い回す。 私達は、女2人で男が3人の5人グループだった。 陽翔(はる)は、いつものルーティンのように笑わしてくる。 私達グループ男子のいつもよルーティン。 「もう!あんた達、相変わらず仲がいいね」 莉子(りこ)が焼いた顔をしながら冷やかしてくる。 「そうかな?毎日笑わされ過ぎてお腹いたいし困ってる!」 「ひでぇな〜笑う事はいい事なんだぞ!」 「あははっ、冗談だよ〜傷ついた?」 私は、からかった顔をしながら陽翔に指さして笑う。 それ以外にも5人で昼休みを楽しんで いつも笑いがたえなかった。 このままみんなとの時間がずっと続くのだと信じていた。 教室に風が吹き込んでカーテンがさ〜っと揺らぐ。私はもうすぐ春から夏にかわる香りを感じる。 私達は、放課後、今日も残って話している。 この時の私は、この楽しい時間がなくなってしまうなんて夢にも考えてなかった。
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