3人が本棚に入れています
本棚に追加
高校の日常
昔の私は、いつもちょっとした事でも笑っていた。
元々、笑いのツボが浅いようで、周りの友達は無駄に笑わせてきた。
「ちょっと!やめてよ〜お腹いたい……くくく」
「よし!俺の朝のルーティン終わりっ!」
「相変わらずお前達仲良いな〜ヒューやけるぜー」
「うっせぇんだよ」
冷やかしてきた樹を叩きながら陽翔は追い回す。
私達は、女2人で男が3人の5人グループだった。
陽翔は、いつものルーティンのように笑わしてくる。
私達グループ男子のいつもよルーティン。
「もう!あんた達、相変わらず仲がいいね」
莉子が焼いた顔をしながら冷やかしてくる。
「そうかな?毎日笑わされ過ぎてお腹いたいし困ってる!」
「ひでぇな〜笑う事はいい事なんだぞ!」
「あははっ、冗談だよ〜傷ついた?」
私は、からかった顔をしながら陽翔に指さして笑う。
それ以外にも5人で昼休みを楽しんで
いつも笑いがたえなかった。
このままみんなとの時間がずっと続くのだと信じていた。
教室に風が吹き込んでカーテンがさ〜っと揺らぐ。私はもうすぐ春から夏にかわる香りを感じる。
私達は、放課後、今日も残って話している。
この時の私は、この楽しい時間がなくなってしまうなんて夢にも考えてなかった。
最初のコメントを投稿しよう!