告白

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告白

私達グループの歯車が狂い始めたのは、夏を過ぎて秋になる頃だった。 今、考えてもどうしてそうなってしまったのか分からない…… 私達、いつも仲良かったよね……? ♢ 私達はいつも5人一緒にいて、高校生活を楽しんでいた。 陽翔と樹がふざけあって、 もう1人悠真(ゆうま)が鼻で笑いながら、冷めたようにみている。 私と莉子は、笑わされたりちょっかいを出されて怒ってみたり、和やかに過ごしていた。 ある日、陽翔と私は、2人で一緒に帰る事になった。他のメンバーは居残りの追試。 陽翔から最近出来たお店があるから付き合って欲しいと言われて一緒に行く事になった。 「陽翔、私達いいね〜みんなが追試受けてる時に遊んでる〜えへへ。得した気分」 「おお〜(みお)どうした?名前に似合わず、ダーク発言するなんて!」 「もう!誰がダーク発言よ! 名前に似合わずってなに?」 また、いつもの陽翔のお決まりのイジり。 ちょっと、めんどくさくなって前を歩く。 「なぁ。怒ったの……?」 と後ろから抱きしめられた。 「な、なに……?」 ちょっと、いつもの陽翔らしくないと戸惑ってしまう。 「俺さ、お前の事、好きだ」 私は、後ろから抱きしめられながら何が起きたのか、動揺する。 からかわれているのではないかと耳を疑ってしまう…… 「また、いつもの冗談でしょ……?私の事からかってるの?」 「違う! 俺は本気だ!」 いつもと違う陽翔にびっくりして言葉が出ない…… 暑くないのに、変な緊張をして首筋を汗が流れ落ちる。 「陽翔、わ、わたし、そういう風に今まで考え た事が無かったから……なんて、答えていいかわからない……」 「返事はすぐじゃなくていいから。俺達のこと、考えて欲しい」 そう言って、陽翔は腕を緩めた。
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