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円加さんの真っ赤な舌が、太一の唇を割って入ってくる。ざらついた舌と舌が合わさって、擦り合い、互いの唾液でとろとろに溶かされていくみたいだ。喉がゴクリと上下する。だらしなく開かれた口内を容赦なく蹂躙し、貪るように唇を吸われ続ける。
絶え間ない口づけに、呼吸の仕方も忘れるほど、正常な思考を奪われる。もっと快感を与えて欲しくて、されるがままに受け入れた。
背中に回された両腕が、撫でるように腰から下へと滑り降りていく。尻を両手で鷲掴みにされ、揉みしだかれる。すでに十分柔らかくなっているそこが、動きに合わせてパクパクと口を開かされた。蕩けるように反り返った前が、透明の液体を垂れ流しながら震えている。円加さんが体重をかけ動くと、敏感になった裏側が腹にぶつかって刺激され、思わず卑猥な叫び声をあげた。
「男と遊びまくってたわりには、堪え性がねえのな」
円加さんが吐息のような笑い声を漏らす。後ろに指を押し当てると、そのまま中に差し込んだ。
「うっせ・・・、は、んんっ」
下半身に力を込めるほど、より奥深いところまで入り込んできてしまう。かき混ぜるように内側を広げられ、快感で、声にならない悲鳴をあげる。太一の様子を伺いながら、円加さんは両手を使って愛撫を始めた。もう何本指が入っているのかわからない。
「も、いいって円加さん。ほぐしてあ・・・から、っんなに、しなくても」
「だあめ。足りねえよ。俺の、中に入ってからまたデカくなるから。痛まねえようにしねえとな?」
止まない刺激に、たまらず太一は射精した。自分の顔が精液で汚れる。両手を封じられていて拭うこともできず、太一は懇願するように円加さんの名前を呼ぶ。
「んな声で強請んなよ」
円加さんはクスリと笑うと、舌を這わせて太一の精液を舐めとった。
「も、感覚、ねえんだよ・・・あ、はあ、さっさと、挿れろって」
熱っぽい瞳に、一瞬、ギラついた光が宿った。円加さんはじっとりと太一を見据え、後ろから指を抜くと、脱力した太一の足を担ぐように持ち上げた。両肩にそれぞれ足をのせ、太一の腰を掴む。円加さんの硬い熱の先端が、後ろの入り口に触れた。
「後悔すんなよ」
ぐちゅ、と音を立てて中が開かされていく。想像以上の圧迫感に、太一はうめき声をあげた。
・・・ほんとにっ、でかい
内側全体が円加さんの熱をぴったりと包み込む。体が痺れて変に力が入り、思いっきり中を締め付けてしまった。円加さんが苦しげに俯く。
「っは、ごめ・・・」
「可愛いことしてくれるよな」
中で質量を増していく存在感。奥までねじ込まれたかと思ったら、一気に引き抜かれ、そのまま力強く打ち付けられた。
「あっ・・・ん、ちょっ、慣、らしてから動けよ!」
円加さんは体勢を変えると、太一に抱きつくように密着し腰を動かした。ひたすらズブズブと中を擦られる。目眩がするほどの快感に、ひときわ高い嬌声をあげた。突かれるたび、全身が震える。
余裕の無くした瞳と目があうと、再び唇が塞がれた。強く吸われると、後ろにぎゅうぎゅうと力が入る。そのまま何度も吸い付かれ、中の気持ちいい場所が円加さんのモノで突かれる。このまま意識を失ってしまいそうだった。
「や、あっ、また、イきそっ・・・」
「ん。いいよ」
甘い声で囁かれる。熱っぽい瞳が細められた。円加さんの嬉しそうな顔。見つめられているだけで奥が疼く。両腕に力が入った。のに、縛られていて動かせない。急に切なくなって涙が出そうになった。
「ま、どかさ」
「ん?」
「これ、ほ、どいて」
「・・・いいの?」
太一はこくりと頷いた。セックスの時にいつも縛ってもらっていたのは、渉以外の男にしがみついて抱かれたくなかったからだ。
でも、今は、この人が向けてくれる想いに向き合いたい。ちゃんと抱かれたいと思った。
「僕も、円加さんに触りたいよ」
するりと帯が外された瞬間、自由になった両手を円加さんの首に回した。汗だくの体で抱き合う。円加さんの両腕にも力が込められた。
「太一。このまま終わるまで、俺のこと考えててくれない」
円加さんの顔は見えなかったけれど、背中に回された両腕がかすかに震えていた。
「100パーセントの気持ちじゃなくていい。ただ俺のこと好きだと思いながら、俺に抱かれて。言葉にだって、出さなくていい。そう思ってるだけでいいから」
苦しそうな声。胸が締め付けられた。
「・・・ん」
太一の返事に、円加さんが柔らかく笑った気がした。
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