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声が響いた。
「何者だ!?」
見覚えのある姿が、ビルの屋上に立っていた。
「あ、昨日の変態?」
シルバーウィングマンであった。
「とうっ!」
シルバーウィングマンは勢いよくそう言うと、ビルの非常階段から走って降りてきた。
「私は正義の味方シルバーウィングマンだ!」
「シルバーウィングマンだと?」
「その美しいお嬢さんを離せ!」
「嫌だ! 美しいお嬢さんは離さん!」
「どんだけ美しいって言ってんのよ!」
溺れる者は藁をもつかむと言う言葉もある。シルバーウィングマンのパンチは本物のはず。もしかしたら本当にヒーローかもしれない。
「おや、あなたは昨日のお嬢さん? どうですメアド交換を………」
.「しないっ!」
「シルバーウィングマンか。宇宙連邦の差し金かな」
宇宙連邦? デストロイ総統の言葉が引っかかるが。
そして何故か回りの人間は逃げもせずにそのやり取りを見守っていた。
「とりあえずシルバーウィングマンだっけ!? 本当に正義の味方なら助けて!」
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