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「お嬢さん助けてみせます。だからメアドを……」
「しつこいっ!」
「ふ、シルバーウィングマンか……誰だ?」
デストロイ総統の言葉に雛も本当にと思った。
「地球征服など私が許さん! 平和は私が守る!」
「ハハハハ、くだらぬ。世界は私の物だ! 地球はいただく!」
「あんたたち真面目にやってる?」
雛はうんざりしたように質問した。
「とにかくっ! 者どもかかれかかれ!」
「キエー!」
黒タイツの男たちがシルバーウィングマンめがけて襲いかかる。
「あわわわ………」
本当に戦いが始まった。雛は人質。シルバーウィングマンもこのデストロイ総統とやらも頭はともかく腕力は確か。こんな人達が戦いだしたら。
「シルバー………」
シルバーウィングマンは身をかがめ気味に右腕に力を溜めて。
「パーンチ!」
黒タイツの一人が宙を舞った。
おっしゃ! いいわよ! シルバーウィングマン!
見守っている市民たちもおおっと声を上げた。
とにかくそのわけのわからないパンチでいいから、このデストロイ総統たちを倒して欲しい。
「シルバー………パンチ!」
黒タイツたちが複数ぶっ飛ぶ。強い。車を持ち上げたり街路樹を引き抜いたりする黒タイツたちが一撃だ。
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