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「私は日本人ですよ。米派です」
「本名は?」
「あの、雛さん。ヒーローは謎が多きもので………」
イラッ……
「わかったわよ。もう会うことないから言うけど、ちゃんと地球は守りなさいよ!」
下心を隠せぬクソヒーロー。
パトカーのサイレンの音が響いた。
「警察が今頃到着か。しかし、事件はとうに私が解決した」
「警察って言えば………昨日の大学生殴った件で、警察があんたを探してたんじゃないっけ?」
「そうだったー!」
雛の指摘にシルバーウィングは頭を押さえた。
「では、事件は解決したので私はこれで………
ヒーローは風のように現れ風のように去るもの!」
シルバーウィングマンは駆け出した。
「待ちなさいよ!」
しかし、シルバーウィングマンはすでに小さくなっていた。
「足速っ! ちゃんと警察に状況を説明してけー!」
雛の回りに警官が集まる。
「大丈夫でしたか?」
「いったいなにが?」
「えーと……」
状況を説明する自信がない。
「人質にされた方ですよね?」
「あの、お話伺わせてもらいます」
「えー………」
雛はがっくり肩を落とした。
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