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「…おはよ、」
「おはよう」
あれからいつの間にか寝ていたらしく、起きたら朝だった。泣いて少し腫れた目を隠すことも出来ず、まぁ少しだし大丈夫かとそのままきた。
「昨日さ、急にごめんな」
「ぜんぜん、大丈夫」
気まづくて、目を合わせないまま会話をする。
それからその後はなにも話さないまま一日が過ぎていった。
「帰ろ、」
「……うん」
放課後、無言のまま微妙な距離を開けて歩く。
「なぁ」
「……」
「好きだよ」
「え、」
あまりに突然過ぎて、頭がついていかない。
「飴玉、忘れない為にって舐めてたのは本当。でも、忘れたくなかったのはお前なんだよ。」
どういう事なのかさっぱり分からない。
「たった一度ほんの少し会っただけなのに無性にお前が気になって、頭から離れなくなった。」
優しい顔。
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