星が絶え果て、星座が朽ちる。

40/45
前へ
/45ページ
次へ
 鷲尾さんは最後のセリフを、俯いてる真琴さんに吐き捨てた。 「なんやこれ」続けて、私が持ってた白鳥さんの置き手紙を抜き取って、それを読んだ。 「で、お前らの子どもはどうしたんや?」鷲尾さんはその紙をつまんで高い位置で揺らしながら、真琴さんを覗き込んだ。 「⋯⋯堕ろした」 「まっ、当然やんな。お前は祐也が好きやったんやなくて、祐也に好かれてる自分が好きやっただけやもんな。いい加減気づけよ」鷲尾さんは上から刺すように真琴さんを睨みつけた。 「そんな人との子どもや。一人で育てられるわけがない」 「違う」
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加