星が絶え果て、星座が朽ちる。

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 でも、一つだけ逃げる方法がある。とっさに思いついた方法。それは、白鳥さんの居場所を明かすことだった。  何で私が白鳥さんの居場所を知ってるのかって? 真琴さんの話を聞いてる時に薄々そうではないかなって思ってたんだけど、鷲尾さんの話を聞いて、それが確信に変わったからね。  だから、こう言ってやったの。 「ちょっと待ってください。白鳥さんの居場所⋯⋯分かります。だから、見逃してください」  鷲尾さんは驚いた顔をしてた。なんで君が知ってるんだ、みたいな。  私は白鳥さんの置き手紙の裏に、走り書きで住所を書いた。デタラメではなく、実在する住所をね。そして、急いで真琴さんの部屋から出て、駅まで全力で走ってきたの。アパートから離れる直前、後ろのベランダの方からドスッと重いものが落ちるような鈍い音が聞こえたよ。
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