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【だいじょうぶ?】
あらわれたひつじは 怪我をしたおおかみに寄り添って
ずっとそばにいました
けれど おおかみは信じられず
たくさん ひどいこと言って
たくさん ひつじを傷つけてしまいましたが
ある日 ひつじが自分のそばにいたわけではなく
自分がひつじについていってると 気がつきました
『なんで、お前はそんなに優しいんだ』
『君は乱暴ものだけど、ぼくをライオンさんから守ってくれた
ぼくが怖くないようカミナリから守ってくれた
君がいたら さびしくなくなった
きみが 優しい おおかみだから 』
優しいなんて うまれてはじめての言葉に
おおかみは ポロポロと泣き出しました
その後 おおかみは 元いた森には帰らず
ひつじを まもるため
ずっと いっしょに
ずっと いっしょに 暮らしました。
<END>
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