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「え!ええ?!えぇ・・・」
香澄は窓を全開にして
子供達を見た。
「こんにちは!」
子供達の元気な声に乗って
「こんにちは!」
香澄も手を振ったものの・・・
「まだ・・・結婚出来るって
決まったわけでも・・・」
「なに?なに言うてんの?
俺、ここまできて“棄てられる”?」
圭が大声で笑ったところで家に。
「ワンワンワンワンワン!」
突進してくる黒い犬。
“おてもせーへん犬”と
鈴子が言ってた飼い犬が
「けいたろー」
勢いよく香澄の側へ。
「こいつも俺と一緒で昼寝ばっかり
してるから“圭太郎”って名前。
躾や芸を嫌がるから、身内じゃ
鈴子の名前をとって“鈴の介”って
こっそり呼んでるけど、ハハハ」
「可愛い・・・」
香澄の足元に絡まる圭太郎。
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