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女は懐からサブマシンガンを2丁取り出すと乱射を始めた。
(あの女性、 この狭い廊下でそこまでやりますか?)
常人であれば確実に避けれない攻撃を何の躊躇もなくしてくる
女性に狂気を感じた。
なんとか壁を蹴りながら縦横無尽に駆け巡り、 弾丸を避けたが弾丸ジーンズを掠め切れ目が生じた。やはりこのまま狭い廊下でやりあうのは部が悪い。
非常階段を一先ず下に降りることにした。一気に駆け降りようと思ったが途中で階段が崩れてしまっていた。普通の人間なら確実に落下し、 ただでは済まないだろう。でも、 今の僕らなら行ける。雨宮さんは軽やかに壁伝いに跳ねると階下に無事着地した。
(よし、 僕も続くぞ)
壁に向かって全身を使って張り付く。細い毛で生じるファンデルワールス力、 これにより粘液を出さずに壁に張り付くことが出来る。だが、 僕は人間、ヤモリのように長時間張り付いてはいられない。だから、短期勝負だ。一気に壁を這って動き、雨宮さんの方へ思いっきり壁を蹴ってジャンプした。
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