プロローグ

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ちょっと届かなかったがまだ行ける。 「雨宮さん!!頼みます」  すると雨宮さんの口から長い舌が伸び、 僕に絡みつく。そして、 一気に引き上げる。ビュンと舌がしなると僕の身体は宙を舞い無事に階下に降り立った。  チッ、 女の舌打ちが上から聞こえた。  出来る限り無駄な争いは避けたい。人を1人殺せば100万という設定から生まれた人殺し。参加者は僕らを合わせて10人いる。つまり、 皆殺しで生き残れば900万を手にするのだ。不謹慎な話、 人殺しでこの額は少ないかもしれない。だが、 死のうとしていたみんなにとっては生きる希望となってしまった。
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