プロローグ

5/10
前へ
/153ページ
次へ
 とにかく今は前に進むしかない。こんなところで殺されるわけにはいかない。  僕らをモルモットのように扱い、 そいつは安全な場所で高見の見物を決め込んでいる。それが憎くてならない。必ず見つけ出しこの手で制裁してやる。  大きな扉を開けると目の前に一本の道が広がっていた。だが、ただの道ではない。表面は油が塗られているようで物凄い滑る。 「こーちゃん、 私、 油に触れちゃうと多分吸着出来なくなると思う。 直接向こう岸まで行かないと」  向こう岸までは約30mほどある。そして、何より怖いのは幅2mほどしかない通路。それ以外は陥没し、底が見えない暗闇が広がっていた。
/153ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加