05 なろ王、失態

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05 なろ王、失態

 はっと目が覚める。疲れが溜まっていたらしく、かなり長い間寝ていたようだ。頭が重い。更新が途絶えてしまったかもしれないという嫌な予感がした。 「またリセットか・・・」  そう思ったが、小さいながら楽しい我が家の布団の中だった。 「そうか、生身の体を得たのでリセットされなくなったのか」  とりあえず安堵した。まだ、王を続けられる。  やはり、王ひとりでは心もとない。作業をサポートしてくれる仲間が必要だと痛感した。女の子ならなお良い。モチベーションが上がる。なにしろ、大仕事なのだから。  投稿の出来る端末を与えてやればいい。優秀な秘書としても使えるだろう。決してエロいことなど考えてはいない。なにしろ王なのだから。  早速、人物像を考えた。容姿端麗、頭脳明晰、心優しく、そして若い。名前はマリン。なんとなくだけどそんなイメージがした。  投稿する。  データは即座にサーバーに届く。  しばらくすると、いつものように下から上へと3Dプリンターのように人が形作られる。ドキドキしながら、その様子を眺めた。  数分で美しい女の子が現れた。
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