氷姫雪恋

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昔からずっとみている夢がある 誰かを責める気持ち 誰かに助けを求める気持ち 誰かを止めたい気持ち そんな、色んな感情が嵐のように吹き荒れている夢 「何故じゃ!!何故妾たちを裏切った!!『__』!!」 誰かの叫び声が響き渡る。 怒りに満ちた、悲しみに満ちた声が自分の口から発せられる 耐え難い痛みと焼けるような熱が体の底から止まることなく湧き上がる。 (血が沸騰しているよう……) 今にも飛びそうな意識を怒りでどうにか保ちながら元凶の影を睨みつける 『___』 影が何かを喋り、その言葉を聞いた『私』は焦りに駆られる。 その感覚に同調しながら私は叫ぶ 「お主……!!」 (……みんな…「私」を助けに……探したりなんてしないで……お願い) 「私」の強い思いが流れ込んで幕を閉じるようにその夢は遠くなっていく
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