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その拍子に石に躓き、お尻からコケてしまった。
「あははははは!!」
カヤ先輩は笑い声を上げながらあたしに駆け寄って来る。
逃げ出す暇はなかった。
カヤ先輩に馬乗りになられ、身動きが取れない。
月明かりに光る注射針が見えて全身が震えた。
「助けて!! 誰か助けて!!」
叫んでみても、男子生徒たちはみんなあたしの言葉に反応しない。
完全に洗脳されている。
「大丈夫よ。あなたはとっても好き者みたいだから、きっと楽しい一夜になるわ」
カヤ先輩の言葉の意味が一瞬理解できなかった。
この人は何を言っているんだろう?
「ほら、こうすると気持ちよくなるからね」
首元に注射器が突き立てられた瞬間、理解した。
ヨダレを垂らした男子生徒たちが、徐々に近づいてくるのが見える。
もっと大きな悲鳴を上げて助けを求めないと!
そう思うのに、ロレツが回らなくなっていた。
体から力が抜けてフワフワと宙を浮いている気分だ。
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カヤ先輩があたしの上から立ち上がり、自ら服を脱ぎ始めた。
近くにいた男子生徒数人がカヤ先輩に手を伸ばす。
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