ささやくように

　優が気がつくと、朝になっていた。
布団が被せられている。そして、隣には沙月が寝ていた。

　あれ？あの出来事は夢だったのか…
そうか、、、、
優は、ほっとした。あんな思いをもう2度としたくはなかった。もっと沙月の側に居たい、そう思った。

　優が、ベッドから起きて、歯磨きをして戻ると、沙月が起きていた。

「おはよう、沙月。」

「うそつき……」

優は、さっきまでの考えが間違っていたことを悟った。あの悪夢のような出来事は実際に自分が起こしていたんだと思った。
ん、、うそつき？

うそつきというのは、沙月は自分に他の女の人ができたと思っていると優は考えた。というのも、研修が始まるの前のカフェデートの時に、沙月が1番危惧していたことだったからである。