ささやくように

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「あの、沙月。ちょっと、はなしたいことがあるんだけどいいかな?」 「ん〜、なに〜?」 沙月が同じベッドの上に移動してくる。 「あのさ、、、」 「だから、どうしたの〜?」 言い出せない、辛い…優は、今にも泣き出しそうだった。でも、ここで言わない方が、沙月にとってもっと不幸にさせてしまうと決心した。 「沙月、別れて、、別れてほしいんだ」 空気が凍る…時が止まる… 「え……」 動揺のあまり、言葉がでない沙月。 次の瞬間、沙月は、優に背中を向けると、部屋の出口の方へと走り去って行った。部屋を出る直前、嗚咽する沙月の声が聞こえた。    
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