焼き鳥はうまい!

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焼き鳥はうまい!

そこにすっと女性がやってきた。 身長の高い女性で、クリームのような白に近い金髪。 肌が白くて、白いシャツ。胸元が大きく開いていた。 頭が良さそうで、顔はキリッと整った、綺麗な大人の女性だ 「お、いらっしゃい!美人さん!何にするかい?」 「鶏ももタレひとつ。」 なっっ、、!!俺が今1番食べたい物を目の前で…… 「はーい毎度!!お嬢さん綺麗だから1本おまけねー!!」 あ!!!あのエロオヤジ!!!!! コノヤロー……!!! そういうのやってないんじゃないのかよ!!! ぶん殴ってやりたい…… 購入したお姉さんは焼き鳥を受け取ると、俺の方を向いた。 「君、お腹すいてるんだよね。良かったら食べないか?」 嘘かと思った。 「ええ!!!いいんですか!!!」 ソーマは是非ともいただだくことにした。 「座るところ無い見たいだから私の車の中で食べよう。」 ゴパッと女性が助手席を開けた車は結構高そうな車で、ツヤッツヤで赤かった。 「え、こんな車の中で焼き鳥食べてもいいんすか?」 「別にいいぞ?私の車だしな。汚れてもクリーニングに出せばピカピカだ。」 さあどうぞと、お姉さんは助手席へとソーマを促した。 うわぁー金持ちだ。と心の中で思ってしまった。 中はオシャレでいい香りがした。 ちょっとドキドキする。 「んー!!この焼き鳥うまいですね!こんなにうまい焼き鳥初めて食べましたよ!」 俺がガツガツ焼き鳥を食べてる所じっと見て、優しくお姉さんは微笑んだ。 「そうか。焼き鳥はうまいか。」 俺は見つめられて、ちょっとドキッとして視線を逸らした。 「え、お姉さん焼き鳥食べたこと無いんですか?もしかして。」 金持ちだから「私焼き鳥なんて食べたことないわよ!!」みたいな事、有り得ると思った。 「いや?沢山あるぞ。モモがいちばん美味しい気もするが、やっぱりハツは譲れないな。」 「分かります!ハツ美味いっすよね!」 「あそこの焼き鳥屋は結構美味いんだ。君も余裕があったらあそこのハツ。食べてみるといいぞ」 え?あそこの常連さんなんだ。 じゃあなんで俺に焼き鳥美味しいか聞いたんだろ。 おいお前!!人の金で食う焼き鳥はうまいかーーっっ!!? って事???? 冷汗を流していたら、お姉さんは俺に、食べかけの焼き鳥を渡した。 「え?」 「君もう食べ終わったんだな。少年。まだお腹すいてるだろう?これも食っていいぞ。」 「え、いいんですか!?やったあ!」 「ああ!いいとも。」 いや待てよ……これって関節キスなのでは……?(名推理) 「それと少年。もっとうまいものを食いたくないか?」 「え??」 ソーマはちょっと考えた。たしかに今焼き鳥をもう10本食いたいくらいに腹が減っている。 でもこれ以上お世話になると行けない気もする。 「いやあ、でもこれ以上はぁ。」 「私の家でご馳走してやろう。私の手作りだ。」 「是非!!お願いします!!!!」 断る理由がなかった。 「フッ。決まりだな。よし。行くぞ。」 お姉さんはそう言うと、俺がシートベルトしていないのにも関わらず、車をグオンと発進させた。
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