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一旦、三間をソファーに座らせて今までのことを聞くと、やっぱりこの1ヶ月一人で仕事をしてたらしい。
三間を含めた六人分の仕事量はキツく、俺が来るまで本当にギリギリだったようだ。
「本当にすまない……」
「ううん、もういいよ。会長が戻ってきてくれただけでもうれしいし~」
俺は項垂れながらそう言うが、三間は逆にもう気にしてないかのように嬉しそうに笑った。
うう、なんて良い奴なんだ……。
俺だったら一発殴ってたわ。
俺がそう感動に浸っていると、三間は急にモジモジし出してコチラを見た。
「ん? 何だ?」
「あ、えっと……、……他の皆はどうしてるかなーってぇ……」
そう言えばそっちの問題も残ってたよな……。忙しかったとはいえ、アイツらのことなんて全然気にしてなかったわ。
やっぱ、俺ポンコツになってるぅぅ~っ。
若干落ち込みながら、俺はアイツらは未だに太陽に夢中になっていると言うと、
「そっか……」と寂しそうな顔で三間は言った。
三間にこんな顔をさせるなんてアイツら仕事ぐらいしろよ!←←
自分のことはちょっと棚に上げて俺がそう思っていると、三間がポツリと、
「……もう、あの頃には戻れないのかな」
――!!
「そんなことない!
まだきっと間に合う……!
俺がアイツらを連れてくる!」
三間が儚げな雰囲気で今にも泣き出しそうな顔をして言うから俺は反射的に答えてしまった。
あっ、と思った時はもう遅く、三間はコチラをキラキラした目で、
「か、かいちょう……!
やっぱ会長はスゴいよー!
これで皆も戻ってくるかもね~!」
と尊敬の眼差しでニコニコと言った。
まあ、いいか。
遅かれ早かれアイツらは連れ戻さなくちゃだからな……。
うん。
……どうやって連れ戻そう。
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