王道学園の生徒会長様は正気に戻りました

正気に戻る生徒会長様

保健室に着くと養護教諭は驚きながらも三間の診察をした。

結果は、疲労に睡眠不足、栄養不足だった。
点滴を受けて眠る三間を見ながらそこでようやく冷静になった頭が働きだした。

三間は何故あそこに？
書類が散らばっているのを見ると仕事をしていたのか？ ずっと？ 一人で？

そこで俺は最近三間を見てなかったことに気づいた。
三間以外の生徒会連中は覚えてる。
最近まで太陽と常に側にいた記憶がある。
……そこに三間はいなかった。

その事実に俺は重いため息を吐いた。
ベッドに眠る三間はやつれていていつものチャラチャラとした雰囲気がどこにもない。

……ずっと一人で仕事をしていたのか。
普段の三間との落差が激しくて俺はさらに深い後悔をした。

とにかく今は後悔してる場合じゃない。
俺は踵を返して仕事がたまっている生徒会室に向かった。
せめてアイツの負担が軽くなるように仕事を終わらせなくては。