正気に戻る生徒会長様

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「はあっ……。つっかれたー」 ボスンッと音を立てて自室のベッドに寝っ転がった俺は小さくため息をついて、疲労の残った体で宙を見上げてぼんやりとつぶやいた。 あの後、保健室から出た俺は自分の教室に戻って荷物を取り、寮の最上階にある自分の部屋に帰ってきた。 今日は色々なことがありすぎて自分でもまだ混乱している自覚はある。 生徒会のこと、親衛隊のこと、今の学園の状況のこと、太陽のこと、他にも上げればきりが無い。 そして親衛隊に絡まれていたアイツのこと……。 アイツに感じた違和感がきっかけで、今こうして現状を冷静に把握することができていることを思うとアイツには感謝の念しか浮かばない。 そういえば倒れた俺に養護教諭を呼びに来てくれたのもアイツだと言っていたな……。   今思うとよく助ける気になったなと思う。 アイツが置かれた立場を省みるにアイツは俺たち生徒会にいい感情を抱いていないことは確かだろう。 よく太陽が連れ回しては俺たちと一緒にいたからな。 俺はそんなに気にしていなかったけどよく考えたら色々おかしいことがわかってくる。 俺たちは常に太陽と一緒にいたかった。 そう常にだ。 ……今はそんな気持ちはわかないけどな。 というか黒歴史だ。 穴があったら入りたい……。 まあ今はそのことは置いといて考えるのは別のことだ。 俺たち生徒会は生徒会特権で授業が免除されている。 テストでよっぽどのことがなければ、授業は受けなくても良いことになっている。 だが太陽たちアイツらは別だ。 本来授業を受けなくてはならない時間に平気で俺たちといた。 出席数足りるのかアイツら……? とにかく太陽がアイツを連れ回していることはヤバい。 本人の意思関係なく授業に出れないのはいけないだろう。 そっちの対応も考えとかないとな……。 ……だが今はもう眠い。 まだまだ考えることはたくさんあるが、今は眠気に身を任せたい……。 そうして俺は目を閉じた。
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