『公害レベルの二人組』

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『公害レベルの二人組』

 竜ヶ崎学院男子高等科、二年の風紀生活委員の一之瀬 彪彦とその同級生で環境美化委員の朝比奈 錦は犬猿の仲だ。  互いを蛇蝎のごとく嫌っている。  今日も今日とて評議会で顔を合わせた途端、嫌味と罵倒の応酬を始めた。  会議室は実に険悪な空気に満たされている。  周囲に与えるストレスも多大なものだ。  正直公害レベルである。  会議に出席している委員達の大半は怖くて誰も口をはさめない為、彼らの罵倒の応酬は止まることが無い。  評議会終了後、各自提出書類を書き込んだうえで退出をしていくだけなのに。   ――どうしてこうなった。
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